メラトニンの材料となる物を食材からとる

メラトニンはサプリメントで摂取するよりも、食事から取り込んだほうが栄養のバランスがとれていますので、健康にいいことは間違いありません。そもそもメラトニンは、トリプトファンというアミノ酸の一種を原料にして体内でつくられます。もちろん、ダイレクトにトリプトファンがメラトニンになるわけではなく、はじめにセロトニンという物質に変わり、太陽が沈むころからメラトニンの合成がはじまります。

したがって、毎食ごとにトリプトファンを意識した食事を心がけると、メラトニンの合成量も増えるというわけです。トリプトファンはアミノ酸の一種ですから、すべてのたんばく質食品に含まれています。とくに多い食品は、大豆を原料としたもので、豆腐、納豆、豆乳。さらに、マグロの赤身などです。

  • 豆腐
    良質なたんぱく質で消化もよくバランスよく必須アミノ酸が含まれる
  • チーズ
    必須アミノ酸が多く含まれカルシウムも多い
  • バナナ
    ビタミンB2が豊富に含まれており、トリプトファンはビタミンB6と合成して良質なセロトニンを生成
  • 赤身
    カツオやマグロ、牛肉の赤身などの多く含まれる

メラトニンの材料であるトリプトファンはすべてのたんばく質食品に含まれていて、食事から摂取する必要があります。とくに、豆腐や豆乳・納豆などの大豆製品やマグロの赤身に多く含まれています。

入眠儀式もかかさずに毎日行う

これまでに寝るためにはどうしたらいいのかをいくつか紹介してきましたが、その方法は生活環境の違いもありますので、人によって違います。しかし、毎日寝る前に同じことを繰り返すということをしますと、からだが条件反射で眠る準備をはじめますので、入眠儀式は大切なことです。

条件反射でいうと、パブロフのイヌが有名ですが、ご飯をあげるときに同じ音を聞かせていると、その昔を問いただけでも唾液が出てくるということと同じです。お風呂に入ってパジャマに着替えて歯を磨き、目覚ましをセットして寝床に入るということをしている人はたくさんいるでしょう。
これも、入眠儀式の1つです。いわゆる、寝る前に条件反射として、自分に合った流れをつくるのがよりよい睡眠を得るための方法です。

入眠儀式でおすすめなのは、たとえば就寝前にモーツァルトのクラシック音楽を聞いてリラックスさせてから眠るなどもおすすめです。不眠の人にクラシック音楽をすすめるのは従来からある定番の快眠方法のひとつです。

電気毛布、あんかは使わない

電磁波がでるものを枕元に置かないようにと紹介しましたが、電気毛布や電気あんかも同じように電磁波の影響がありますので、できるかぎり使わないほうがベストでしょう。電気毛布、電気あんかで問題なのは、寝はじめてからも同じ温度のなかにからだがあるということです。

体温は、夕方から下がりはじめ、寝る前になるとさらに下がるわけで、体温が下がらないと眠りにつけないようになっています。それを、30~40度に設定して寝ると睡眠サイクルで一番重要な徐波睡眠のときにも体温が高いままになっています。それでは、睡眠時に行なわれるからだの修復も満足に行なわれないので、朝起きても寝た感じがしないだけでなく、東がボーッとしている場合がよくあります。電気毛布、電気あんかは使わないで、湯たんぽにするのがトです。

快眠用の便利な湯たんぽもあります。