メラトニンを減らしてしまう食べ物、飲み物は注意!

メラトニンを増やす食べ物もありますが、減らす食べ物もあります。メラトニンを減らすというのは、合成を妨げるということで、代表的なものにコーヒー、紅茶、緑茶などのカフェインとお酒、タバコがあります。

カフェインにはメラトニンの分泌を妨げる作用があります。さらに、タバコとお酒にもメラトニンを抑制する作用があるので、夕食後にコーヒーを飲んで、タバコを吸ってしまうとメラトニンの分泌はかなり抑えられてしまいます。もちろん、コーヒーを飲んでも眠れる人もいますが、質のよい睡眠がとれるかというとさだかではありません。
メラトニンの分泌が抑えられるので、からだの修復をしている徐波睡眠のときに良質な熟睡ができなくなるので、目覚めは悪くなるのは間違いありません。タバコは、健康にも睡眠にもよくありませんので、出来るだけ早くやめるべきでしょう。たばこをやめない理由はどこにも見つかりません。

日本の伝統食材は快眠に最適

日本人の食事は健康にもいいとして世界的なアーティストをはじめとして世界的にも認められていますが、現在は、日本人が反対に欧米化により日本人本来の食事をしなくなっています。

日本人の食生活の代表的なものは、ごはんにみそ汁、お新香、納豆、煮物、焼き魚、刺し身などで、それらにはメラトニンの原料になるトリプトファンが多く含まれています。
だから日本人は昔から睡眠にとっていい食べ物を日常的に食べていたわけです。ところが、現代人は肉食が多く、とくに霜降りなど脂がたっぷりのった牛肉やハンバーガー、焼き肉、フライドチキンなどがメインになってしまいました。

メタポリックシンドロームが叫ばれるなか、いまだに高カロリー食が人気を集めています。すくなくとも、1日に1食はごはんとみそ汁、お新香、魚などの主菜を摂る必要があります。それは睡眠にも健康にもかなったたものです。

天然の睡眠薬「ナイトミルク」

寝る前に温めたミルクを飲むと眠気を誘うといわれていますが、たしかにミルクにはカルシウムが含まれていますので鎮静作用はありますが、眠くなるまでにはいたらないでしょう。

ミルクを飲んで眠くなるというのは、「ナイトミルク」といって、北欧のフィンランドで飲まれているミルクです。ナイトミルクは、夜に搾乳したミルクで、メラトニンが多く含まれているものです。フィンランドを含め、日照時間の短い地方に住んでいる人には睡眠障害が多く、そのためにナイトミルクを飲む習慣があるようです。

睡眠と関係の深い「ミネラル」についてでも紹介されていますが、牛乳が快眠に効くというよりはミネラルやカルシウムが快眠に効くということのようです。

日本でもナイトミルクを売り出しているところもでてきていますので、効果のほどを試してみるのもいいでしょう。生活が不規則な人は、ナイトミルクを飲んでよりよい睡眠をとって生活のリズムを取り戻すきっかけになればベストです。