ほ乳類は体温を調整できる

哺乳類は、その体の仕組みから体温をほぼ一定に保つことができる恒温動物です。魚類や爬虫類は変温動物で体温調整ができないために、太陽の日が出ている時に活動して、太陽が沈む夜には眠るしかありません。哺乳類が恐竜の全盛時代に生き延びることができたのは、体温をほぼ一定に保つシステムがあったからです。

また、恐竜が繁栄していたときに氷河期になり、哺乳類は恐竜におびえる必要がなくなったために夜活動する必要がなくなってしまいました。そうすると、昼間に活動するのが適しているということで、からだのシステム変換が起こったのです。その哺乳類のシステムを受け継いでいるのが人問で、昼間活動しているときに体温を維持し、太陽が沈むと寝るという生活を営んできました。
メラトニンが体温を下げ、寝る準備をさせることで、昼活動して夜眠るシステムをコントロールしていたのです。

人は体温調節の能力を持っています。恐竜やは虫類は気温とともに体温が変動する変温動物のため、体温変化による抵抗性が大きくなります。

体温のリズムとメラトニン分泌は比例している

私たちの平均体温はだいたい36~37度ですが、1日24時間のなかで微妙に変化しています。日が沈む夕方からメラトニンが分泌されはじめると、体温が下がりはじめます。そして、夕食後お風呂に入りしばらくすると睡魔が襲ってくるのですが、それはメラトニンの分泌量がさらに増え、体温が下がっているのが原因です。

睡眠のパターンは、徐波睡眠、レム睡眠があり釣90分でこのワンセットを行なっています。寝入りばなからメラトニンの分泌が増加して徐波睡眠に入り、2回目の徐波睡眠のときに体温が1日のうちで一番低くなると同時に、メラトニンの分泌量が最大限になります。そして、明け方になるにつれてメラトニンの分泌が少なくなってくると、体温が少しずつ上がりはじめていきます。

体温が1日で一番低くなる時にメラトニンの分泌が最大になります。

メラトニンが睡眠をコントロール

メラトニンというホルモンは、脳の於果体から夜に分泌されるホルモンで、分泌がはじまると、脳の温度が低下しはじめるために睡眠へ導かれていきます。朝、太陽が昇りはじめると、太陽の光が目に入ることによって、目の裏側にある視交叉上核城というところに光の情報がいきます。そうすると、寝ている問に分泌されていたメラトニンが、光の情報により分泌を止めてしまいます。

その代わりに、セロトニンという覚醒をつかさどる脳内物質が分泌されはじめ、からだが睡眠状態から目を覚まします。朝起きてすっきり目覚めることができるのは、このセロトニンが正常に分泌されている証拠です。目覚めが悪い人は、セロトニンの分泌がよくないわけですから、天気の日は起きたらすぐに太陽の光を浴びる必要があります。

ちょっとした生活習慣で目覚めのいい朝を迎えるきっかけになる
https://comfortable-sleep.info/morning/archives/59

目覚めの悪さはセロトニンが足りていない証拠です。朝は太陽の光を浴びるようにしましょう。光が少ない曇っている日はラジオ体操などでからだを動かしてセロトニン分泌を促しましょう。