腹筋を意識してゆっくり呼吸することが大切

1回に吸う空気の量が多くなって回数が増えると、過呼吸といって失神やけいれんを起こす可能性もでてきます。普通、私たちは1回に500ミリリットルの空気を吸い、呼吸数は1分間に釣12回で、それ以上になると過呼吸になってしまいます。したがって、ゆっくりとした呼吸法をした場合、1500ミリリットル程度の空気が入りますので、1分間の呼吸回数は4回で充分で充分ということです。

では、どうやって1回に吸う空気の量がわかるのかといいますと、脳には酸素不足や炭酸ガスのレベルをコントロールする機能があるので、その自然の働きにまかせればいいのです。呼吸の目安としては、15秒に1回あるいは20妙に1回の見当で充分です。

腹式呼吸が体に与える効果

  • 脳がすっきりする
    呼吸のリズムを意識的に変えることで、脳の自律神経が調整されまもストレスを感じたときは気持ちを切り替えるために腹式呼吸で呼吸を整えてみましょう。
  • 安眠効果
    呼吸をリズミカルに行なうことによってセロトニンの分泌が活発になりまもまた、ストレス緩和の効果が現れるため、安眠をもたらすことも期待できます。
  • ダイエット効果
    腹式呼吸は通常の呼吸よりも取り入れる酸素量が多くなるため多くのエネルギーを消費します。他の運動と組み合わせることで、ダイエット効果が期待できます。

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呼吸法は肺機能のアップよりもプラスアルファ重視

大きく息を吸って吐くという行為は肺のなかの空気を入れ替えるという意味もありますが、それよりもさらに大切なのは、心身を元気にさせるというプラスアルファの意味があります。一定のリズムにのっとった呼吸法はリズム運動の最たるもので、セロトニン神経を鍛える意味では欠かせないものです。

そういう意味からいうと、ガムをかむのは唾液の分泌をよくして消化機能を改善したり、歯を丈夫にするためではありません。あくまでも、咀嚼というリズム運動によってセロトニンを鍛えるというのが最大の目的です。呼吸法も同じように、きちんとした呼吸法を毎日実践することで、日々の活力が生まれてきますし、熟睡もできるようになります。
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腹式呼吸でメラトニンが増加する

呼吸には「生きるための呼吸」と「セロトニンを出す呼吸」の2つがあります。「生きるための呼吸」は、生まれてから死ぬまでに睡眠中も休むことなく繰り返される呼吸で、吸気を中心とした呼吸で横隔膜によって行なわれます。

「セロトニンを出す呼吸」は、座禅やヨガ気功法などで行なわれる呼吸法で、腹筋を意識的に収縮させて吐く呼吸が中心になります。
セロトニンを分泌させるには、普段の「生きるための呼吸」では意味がありません。大切なのは、「セロトニンを出す呼吸」で、呼吸のリズムをとりながら腹筋を使ってゆっくりと最後まで肺のなかの空気を吐きだすことです。
吸気は「生きるための呼吸」に合わせて、自然にまかせてください。心臓の鼓動と呼吸は寝ているときもしていて、心臓は生きていくうえで最重要の臓器です。

心臓は意識的に鼓動を変えたりすることはできませんが、呼吸は意識的に変えることができるというもので、これが人間に与えられた素晴らしい機能です。したがって、この呼吸法を利用してセロトニン神経を活性化させてメラトニンの分泌を増やすというのは、人間だけに与えられた機能です。