メラトニンは睡眠を誘発する引き金になるだけではなく、睡眠初期から朝起きるまでずっと分泌が継続しています。では、赤ちゃんはどうかといいますと、1歳くらいまではメラトニンの分泌はなく、お乳を飲んで寝るという睡眠のリズムしかありません。赤ちゃんの睡眠レベルはレム睡眠が主体になっていて、1歳を過ぎたころからメラトニンの分泌がはじまり、3歳から5歳くらいにメラトニンシャワーといって、分泌量が急激に増えます。
この頃から睡眠のリズムが大人と一緒になります。その後、17歳から18歳を境にしてメラトニンの分泌は減少していきます。さらに、高齢になるとメラトニンの量が少なくなるので、睡眠障害も起きやすくなります。このように思春期までメラトニンの分泌が多いというのは、からだの成長にメラトニンがかかわっているからです。