ストレスに強いからだをつくるセロトニン

ストレスはセロトニン神経を弱らせ、心の風邪、うつになります。心の風邪を引いて、引きこもりの生活をすると、身体を動かさず、太陽も浴びないので、ますますセロトニン神経は弱ってしまいます。これでは悪循環になり、セロトニン神経の弱体化は加速する一方です。

この悪循環を断ち切るためには、セロトニン神経を自らの努力で生き返らせる以外に方法はありません。はじめの1歩を踏み出すのは大変ですが、引きこもり生活を続けていれば、ますます心の風邪をこじらせてしまいます。外に出て、陽を浴びながら歩くことからはじめましょう。

疲れはセロトニン神経の大敵ですから、体調も見ながら、徐々に行なうことが大切です。少しずつ負荷を増し繰り返すうちに、セロトニン神経が蘇ってくるはずです。メラトニンの分泌も改善されて、睡眠もよくとれるようになります。まずは、3ヶ月続けて何らかの効果が現れたら、あとは継続するだけです。次第にストレスに強い体になります。

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ストレスが多いとメラトニンは抑制されてしまう

ストレスホルモンのコルチゾールは、視床下部にあるストレス中枢からの司令で分泌されます。このストレス中枢は、コルチゾールを分泌するように促すだけではなく、セロトニン神経に直接ダメージを与えます。ストレスが長く続くとうつになるのは、セロトニン神経がダメージを受けるからです。

普段からセロトニン神経を鍛えている人は、そのダメージを最小限にとどめることができます。それがストレスに強い人です。ところが、現代人は昼夜逆転の生活や身体を動かさない生活のために、普段の悪しき生活習慣からセロトニン神経が弱くなっています。したがって、ストレスに弱く、簡単にうつになってしまいます。軽いうつは、心の風邪といわれます。うつの人はメラトニンの分泌も抑制されるので、睡眠にも障害を与えます。なぜメラトニンが抑制されるかというと、メラトニンの素になるセロトニンが昼に十分につくられていないからです。

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ストレスがかかるとマイナス思考になる

いつの世にもストレスはつきものです。現代人はストレスに打ち勝つセロトニン神経が弱くなっているために、ストレスに簡単に負けてしまいます。.刀カストレスが続くと、先に説明したように、さまざまな病気に催りやすくなります。それだけではなく、睡眠障害も現れてきます。

覚醒時の心身の状態を元気にしてくれるセロトニン神経が弱るとともに、夜の睡眠をもたらしてくれるメラトニンの分泌も十分でなくなってしまうのです。また、ストレスの影響下では、マイナス思考になりはじめ、疲労感も増大します1ところが世の中には、ストレスに強い人と弱い人がいます。その違いはなにかといいますと、脳内のセロトニン神経に関係しています。セロトニン神経は元気の源といいましたが、マイナス思考の余地を与えないで、自分に不利なことがあっても、受け流し、プラスに考えさせてくれます。メラトニンは、ストレスで被ったからだのダメージを寝ている問に修復してくれますので、まずはセロトニンの分泌を多くすることが大切です。

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