リズム運動を生活の中に毎日取り入れる

呼吸法は人間にとって最高のリズム運動ですが、何かをしながら行うことはできません。リズム運動によってセロトニン分泌を促すということは、いま行動するためにも必要ですし、睡眠のためにも必要になります。テニスの試合を観ていると、セットが終わって椅子に座っているときに、選手は必ずといっていいほど足を小刻みに動かしています。
私たちには貧乏揺すりにしか見えないので、なんてお行儀悪いと思えますが、本人は無意識のうちにリズム運動をしながら集中力を高めているのでしょう。私たちも同じように、仕事の集中力を詠めるために、さらには睡眠のためにリズム運動を習慣化しなければなりません。

たとえば、仕事や勉強の合間に、5分ほどからだをひねったり、浅めのスクワットなどをするのも効果が期待できます。

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効果がでる呼吸法

座禅で行なう呼吸法は、結跏趺坐といって背筋を伸ばしてあぐらをかき、目を半眼にするというのが一般的です。

しかし、あまり形から入っても、慣れていない人はきちんとした姿勢を保つことに意識が集中して、呼吸に意識を向けられなくなります。
ここでいう呼吸法が大切なのは、心身を元気にして、セロトニンやメラトニンの分泌を増やすためのものです。したがって、正座でも椅子に座ってでもかまいませんので、とにかく、楽な姿勢で背筋を伸ばして行なうのが一番です。

呼吸の時間は、「吸う」と「吐く」を同じ時間にしないで、吐く時問を長くするのがコツです。息を吸う時問を5秒から6秒とすると、吐く時間は10秒から12秒にします。
吐く時間をかならず多くとります。この呼吸法を20分から30分行うのが理想的です。

  1. 下腹部に手をあてます
  2. 意識を下腹部に集中します。
  3. 息をふっふっふかーと吐き出します。
  4. 腹筋をゆるめて、息を吸います

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腹筋を意識してゆっくり呼吸することが大切

1回に吸う空気の量が多くなって回数が増えると、過呼吸といって失神やけいれんを起こす可能性もでてきます。普通、私たちは1回に500ミリリットルの空気を吸い、呼吸数は1分間に釣12回で、それ以上になると過呼吸になってしまいます。したがって、ゆっくりとした呼吸法をした場合、1500ミリリットル程度の空気が入りますので、1分間の呼吸回数は4回で充分で充分ということです。

では、どうやって1回に吸う空気の量がわかるのかといいますと、脳には酸素不足や炭酸ガスのレベルをコントロールする機能があるので、その自然の働きにまかせればいいのです。呼吸の目安としては、15秒に1回あるいは20妙に1回の見当で充分です。

腹式呼吸が体に与える効果

  • 脳がすっきりする
    呼吸のリズムを意識的に変えることで、脳の自律神経が調整されまもストレスを感じたときは気持ちを切り替えるために腹式呼吸で呼吸を整えてみましょう。
  • 安眠効果
    呼吸をリズミカルに行なうことによってセロトニンの分泌が活発になりまもまた、ストレス緩和の効果が現れるため、安眠をもたらすことも期待できます。
  • ダイエット効果
    腹式呼吸は通常の呼吸よりも取り入れる酸素量が多くなるため多くのエネルギーを消費します。他の運動と組み合わせることで、ダイエット効果が期待できます。

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