メラトニンがつくられるメカニズム

メラトニンは脳の中央一番奥深くにある豆粒ほどの於果体から分泌されるのですが、そのためにはセロトニンがないと分泌されません。セロトニンというのは、脳内の情報伝達物質でドーパミンやノルアドレナリンと同じ仲間です。

脳には、情報を伝えるためにたくさんの神経が張りめぐらされていて、その神経の先端からセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの化学物質を放出して、つぎの神経へ情報を伝達させています。セロトニンというのは、心とからだが元気になるのをつかさどっていて、精神のバランスをとる役割があります。したがって、セロトニンが不足すると、心のバランスが崩れ、表情が暗くなったり、うつ状態になったり、キレやすくなります。

セロトニンはあらゆる生物にあり、私たちの生命活動に不可欠な存在です1では、セロトニンは何からつくられるかといいますと、必須アミノ酸の1つであるトリプトファンが原料になっています。ちなみに、ドーパミンとノルアドレナリンはフェニルアラニンという必須アミノ酸からつくられます。

必須アミノ酸というのはからだのなかでは合成できませんので、食べ物から摂らなければなりません。からだに入ったトリプトファンは、酵素の働きによって消化管と脳でセロトニンとしてつくられ、消化管でつくられたセロトニンは胃腸のぜん動運動を活発にさせる働きをし、脳神経でつくられるセロトニンは神経伝達物質として、心とからだを元気にするように働きます。

さらに、トリプトファンからセロトニンがつくられたあと、2種類の酵素が働いてメラトニンが合成されます。ここでもう一度整理しておきましょう。メラトニンが合成されるのは、トリプトファン→セロトニン→メラトニンの順番です。したがって、トリプトファンの摂取量が少ないとセロトニンが合成されないので、うつ傾向あるいはキレやすくなつたり、メラトニンが分泌されないので、よい眠りがとれません。

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